現代の虫歯治療は、一昔前より技術も材料も格段に進化しているので、虫歯の周りの歯も含めて大幅に削るということはなく、また、詰め物の見た目も感触も、不自然なものが少なくなっています。また、虫歯を削るというとどうしても「痛い」というイメージが先行しがちですが、今の機械は昔ほど痛みが出ないことが多くなりました。
虫歯は、一度なってしまうと自然に治ることはないので、痛みの場所を削らない限り、毎日どんどん進行していきます。ちょっとでも歯が痛い、しみると感じることがあれば、すぐに受診しましょう。初期の段階の虫歯であれば、削る部分も治療時間も少なく済むので、患者さまの負担も少ないでしょう。
また当院では、患者さまの痛みの状況や体調の変化などを随時確認しながら治療を進めていきますので、無理に治療を進めていくことはありません。痛みに弱い方や、何か体調に不安がある方は、ぜひ事前にご相談ください。

小さなお子さまの治療では、決して無理に治療を進めることはなく、お子さまの状況を随時確認しながら、優しく丁寧におこなっていきます。多くの子は、自分の口の中がどのように削られているのかがわからず、痛いというより怖くて泣いてしまうので、お子さまには手鏡を持ってもらい、口の中を見てもらいながら治療を進めていきます。そうすることで、お子さまは口の中の状況がわかるので安心し、痛みや恐怖心が軽減され、スムーズに治療を進めることができます。
他にも、お子さまの治療の際は、痛みや恐怖感を少しでも軽減できるような工夫をこらしながら治療を進めていきますので、親御さんにも安心して通院していただけます。

ご年配の方は、虫歯や歯周病になっていない歯も弱っていることが多いので、少しでも多く健康な歯を残すよう、また、入れ歯やブリッジなどを入れなくても良いよう、治療を進めていきます。
当たり前ですが、人は自分の歯で咀嚼するのが一番自然で、心地よいものです。なので、削らなくて良い歯はなるべく削らず、最大限自然な形で歯を残せるようにしていきます。
また、ご年配の方には、歯や歯茎の劣化や疾患を随時チェックできる、定期検診をおすすめしています。定期的なチェックやメンテナンスによって、口の中の環境は大幅に改善できます。虫歯や歯周病、入れ歯のあるなしに関わらず、半年に一回程度の定期検診はとても大切です。